こんにちは。
アルクスポンド焼津の飯塚です。
なんだかんだ本業の渓流フライマンは年々体力と相談しつつ減少傾向にあります。
大きな岩にへばりつき、当時流行り始めたピンスパイクで滑岩に張り付くも、引っ掛かることなくスローモーションで滝つぼへ!
動きそうもない大きな岩も、場合によっては奇跡のバランスで保っている事も少なくありません。畳程の大岩に飛び移るも、長周期震動のように地震かね?など悠長な反応が逆に命拾いしているかもしれません。時として「リアルサスケ」のようなアトラクションに立ち向かうべく、日々のジムトレで鍛えていたのははるか昔。今やその経験値が窮地を未然に察知していると言っても過言ではありません。
多かれ少なかれ自然の中に身を入れると言う事は、舗装も横断歩道も無いわけですから、皆こういった失敗談をお持ちのはずです。
近年クマだなんだと更なる危険因子もはらんではおりますが、水の音と空気感はココにしかないものが堪らないのです。
この景色でコンビニおにぎりだってご馳走であります。「行ければ本望」なのであります。
人生最後の晩餐に食べたいものは?と良く話題になりますが、食べた事の無いものを挙げる方は少ないかと思います。
釣り人それぞれ最後に釣りたいものは?と聞かれ未知の魚を挙げられる、アグレッシブさをお持ちなのは、よほどの怪魚ハンターかとおもわれます。
釣り界には「鮒に始まり鮒に終わる」と格言がありますが、子供の頃に覚えた釣りに夢中になり、やがて遠出をし海に出て老いて遠出が出来なくなり、子供の頃の「鮒」に戻るというもの。釣り人それぞれに、海育ち、川育ち、管釣り育ちなど生い立ちは様々かと思います。
かつてのブログで「鮒」に始まった人生をお伝えした事がありますが、残念ながら私の釣り人生スタートの川は、その原型を保っておらず
近づく事さえ叶わない河川状況にあります。何時までも同じ景色を望むのも近年の自然災害をみても不可能の事でしょうが、最後は延べ竿と糸と針。玉ウキ付けて♪コレが私の集大成なのかもしれません。
そんな老いたお話も何時か必要になるかと思いますが、進行形にある今シーズンの「渓流話」です。
昨シーズンも人生指折りの事件性のある「岩魚と」と出会えた溪に赴きます。38センチ立派な岩魚に出会った同じポイントに幸福にも今シーズンも伺わせて頂けました。日本の渓流で一つの指標となる「尺」(30.3センチ)を目標にロッドやシステムについて自身のフライ師匠に相談すると、「5番ロッドを曲げる様な魚も居ることを忘れるな」と。
日本の渓流には3番至上主義が定説としてあった時代でのお話であります。よりソフトにフィネスに小さい魚と楽しく戯れるにふさわしい低番手時代にあって大きな魚と対峙した時、尺レベルのタックルではどうにもならない事がある。といった教えを守り、外国製の5番ロッドで仕留めた46センチ。私に釣りを教えて下さった多くの先生方に感謝と恩返しができたようにも思えます。
今年も暑い夏を乗り越えてやっと秋に差し掛かってきました。「鮒に始まり~」とお伝えしたように、「管釣りに始まり管釣りに終わる」釣り人生の方も多いかと思います。
まだまだ夏を感じさせられる日々ですが、いよいよ秋のシーズンインに向けた10月12日のリニューアルオープンが迫ってきました。
10月は良型放流月間となります。是非アルクスポンド焼津で釣り人生の1ページを綴って下さい。そのお手伝いが出来ることをスタッフとして幸せに感じてなりません。